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Acqua alta san-marco.jpg

アクア・アルタの発生したサン・マルコ広場

アクア・アルタ (Acqua Alta) は、天野こずえの漫画ARIA及びその派生作品に登場するネオ・ヴェネツィアでの高潮現象で、実際のヴェネツィアでも同様の現象が発生する。

公式な定義では潮位が標高より90ミリメートル以上高くなったときにアクア・アルタが発生するとされており、過去には96%近くが水没したこともある。

ARIA The ANIMATION 第2話「その 特別な日に…」(原作はAQUA 第一巻 Navigation 03 「水没の街」)、ARIA The NATURAL 第8話「その ボッコロの日に…」(同ARIA 第三巻 Navigation 15 「ボッコロの日」)にて取り上げられた。


注意以降の記述で物語に関する核心部分が明かされています。


概要 編集

以下、原則として断りが無い限り実際のヴェネツィアでのアクア・アルタについて記述します。またアクア・アルタの数値データについてはWikipediaイタリア語版及びWikipedia英語版を参照しています。

作中でも語られているように、ヴェネツィア本島の標高は非常に低く(80cm~200cm)、潮位が高くなっているところに風や気圧などの条件が重なると、海水が街の中へと浸入してくる。これがアクア・アルタである。

Acqua alta san-marco 2.jpg

アクア・アルタ

作中にもよく登場するサン・マルコ広場は、ヴェネツィア本島でも最も低い場所の一つで、アクア・アルタ時にはいつも水に覆われている。

作中では夏の訪れを告げる風物詩とされているが、実際のヴェネツィアでは発生頻度及び浸水時の水位は20世紀より上昇傾向にあり、ヴェネツィア潟(Laguna di Venezia)の水質汚濁とあわせて、街の行く末にも影響する深刻なものになっている。

発生頻度は年10回未満から年60回超に増加し、ヴェネツィア本島の9割が水に覆われてしまう水位140センチメートル以上のアクア・アルタ[1]は1923年以降11回発生している。水位に関しては、1966年11月4日に発生したアクア・アルタが194センチメートルと最もひどく、町の96%が水で覆われることとなった。21世紀に入っても、2008年12月1日(水位156センチメートル)を最高に、2002年11月16日(水位147センチメートル)、2004年10月31日(同135センチメートル)、2001年1月8日(同111センチメートル)と、水位110センチメートルを越すアクア・アルタが4度発生している。

事態を打開するため、イタリア政府はヴェネツィア潟とアドリア海を分かつ3つの水路(リド島など)に可動式の堰を設けて高潮から守る「MOSEウィキペディアへのリンク計画(MOdulo Sperimentale Elettromeccanico,『電気機械実験モジュール』の意。旧約聖書の預言者モーゼにもちなむ)」に取り組んでいるが、ヴェネツィア潟の水質汚濁が進むなどの理由から反対論も多く、1998年にはプローディ中道左派政権下で環境省と文化観光省が省令で中止を命じた事もあった。しかし2001年、同じ中道左派のアマート政権は一転して実施に踏み切り、ベルルスコーニ右派政権下の2003年に着工した。完成は2011年を予定しているが、2005年のヴェネツィア市長選挙で、イタリア現代思想を代表する哲学者マッシモ・カッチャーリが「モーセ計画中止」を訴えて当選し[2]、ベルルスコーニ政権内でも計画に対して意見が分かれる[2]など、今後も波乱が予想されている。

原因 編集

アクア・アルタの基本的原因はこれまで触れたようにヴェネツィア本島・ヴェネツィア潟の地理、潮の干満、気圧、風によるものだが、近年においてアクア・アルタを悪化させている主原因としては、地盤沈下と(地球温暖化などによる)世界的な海水面の上昇を挙げる事が出来る。

ヴェネツィア潟の低い島にあるこの町は、海水面の変化に対して非常に弱い。地盤沈下は浸水の主因と考えられており、20世紀中に町は約100ミリメートル沈下した。この地盤沈下は主として1950年代及び1960年代初頭に、工業用途として地下水を大量に汲み上げたことによるものであり、大規模な沈降は井戸に制限を設けることで停止している。今日では、主として数百万本に上る町の杭による圧力と地質学的な要因により、地盤沈下の速度は年0.5ミリメートルから1ミリメートルの間となっている。

ARIAにおけるアクア・アルタ 編集

ネオ・ヴェネツィアにおけるアクア・アルタは、水位も高くなく、水質も悪くはないため、深刻な問題とはなっていないようである。しかし市民生活に支障を来たす現象である事に変わりはなく、ゴンドラの運行は水が引くまで禁止されている[3]

ARIA The NATURAL 第11話「その 大切な輝きに…」(同ARIA 第六巻 Navigation 27 「ヴェネツィアンガラス」)にてJ・J・アントンが、またARIA 第五巻 Navigation 25 「影追い」や月刊ウンディーネ第1号にてアントニオ・コルレオーネが語っているように、本作の世界におけるマンホーム(地球)のヴェネツィアは21世紀前半の大規模なアクア・アルタで水没した。カフェ・フロリアンなどサン・マルコ広場周辺の歴史的建築物は移築準備が進められていたものの市全域の保全は間に合わず、ヴァローレ劇場のように水没してしまった物もある。ヴェネツィアンガラス工芸品の本拠だったムラーノ島も壊滅しガラス職人は四散、復興は22世紀中盤のネオ・ヴェネツィア建設を待たねばならなかった。

脚注 編集

  1. Wikipediaイタリア語版記事「Acqua Alta」によれば、ヴェネツィア本島は水位120センチメートルで3割強、130センチメートルで7割弱が水没するという。
  2. 2.0 2.1 中日新聞2008年1月4日 「<地球発熱 第一部・備える> (3)モーゼ計画 水に苦しむ水の都」より。
  3. 「ボッコロの日」では、アリシア・フローレンスがゴンドラ協会の会合の帰途にゴンドラを使っていたが、これは会合がボッコロの日と重なった事で、お得意様や付き合いのある相手先から大量の薔薇の花束を受け取ったため、その運送の意味合いが強い。
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