スカイグラスパー(Sky Grasper)は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場する、架空の戦闘機である。(型式番号:FX-550)。ちなみにファンからは「スカパー」の愛称で親しまれている。
概要[]
スカイグラスパー | |
型式番号 | FX-550 |
所属 | 地球連合軍 |
生産形態 | 試作機 |
全高 | 不明 |
本体重量 | 不明 |
主な搭乗者 | ムウ・ラ・フラガ カガリ・ユラ・アスハ トール・ケーニヒ カイト・マディガン |
武装 | 20ミリ機関砲×4 中口径キャノン砲×2 砲塔式大型キャノン砲×1 ウェポンベイ×2(対艦ミサイル×各1) エールストライカー 320mm超高インパルス砲「アグニ」 120mm対艦バルカン砲 2連装350mmガンランチャー |
“大空の掌握者”と名付けられたこの機体は、地球連合軍がGAT-X105ストライクの戦術支援用に計画した戦闘攻撃機である。開発は大西洋連邦のPMP社が担当し、地球軍主力制空戦闘機F-7Dスピアヘッドを原機として設計がおこなわれた。
最大の特色はX105用の着脱式兵装パック=ストライカーパックをノンオプションで装備可能なことであろう。このストライカーパックは直接スカイグラスパーの武装として使用される他、予備バッテリーとして射出、僚機として行動中のX105(ないしGAT-01A1、01A2R、02L2、04)に換装させることも可能である。また、重武装・多機能の制御を考慮して、コクピットは当初からF-7Dと同じタンデム複座が踏襲された。
戦闘機としての空戦性能も高く、またパイロット次第では噴進機としては破格の旋回半径の小ささと射界の大きい砲塔式加農砲(キャノンほう)などを活かしてモビルスーツと互角以上に戦うこともできた。特にムウ・ラ・フラガはランチャーストライカーを標準装備として、戦闘機の機動力と「アグニ」の大火力とを併せ持ったこの形態で大きな戦果を上げた。
ストライクの連合離脱によって量産計画は一時頓挫していたが、ダガーLの配備に伴い、新たに制式機が量産される事となった。試作機とはカラーリングのみ異なる。制式化、量産化に伴って型番が「FX-550」から「F-550」になったのかどうかは明らかでない。
劇中での活躍[]
アークエンジェルには地球降下の際に第8艦隊から2機が補給物資と共に搬入され、地球圏内の戦闘に活躍した。1号機にはパイロットとしてムウ・ラ・フラガが、2号機にはカガリ・ユラ・アスハが搭乗していたが、オーブでカガリが艦を降りてからはトール・ケーニヒが2号機に搭乗していた。なおトールの乗る2号機は北太平洋の戦闘でGAT-X303イージスに撃墜されている。
『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では、ネオ・ロアノークを解放するときに引き渡しているが、この機体が前作から搭載されたままであったのか、それとも一度降ろされたのかは不明である。
コスモグラスパー[]
コスモグラスパーは『ガンダムSEED MSV』において設定された、架空の戦闘機。(型式番号:FXet-565)
大気圏内用のスカイグラスパーを宇宙戦闘用に再設計した機体で、モビルアーマー「メビウス」に代る地球連合軍の航宙戦闘機。ハードポイントの増設や武装、推進装置の換装が施されており、その他の仕様はほぼスカイグラスパーに準じる。 キャノピーは完全閉鎖式の全面装甲に置き換えられているのが外観的に大きな特徴。パイロットにはVR間接視認システムを通じて外部の情報が伝えられる。
各種ストライカーパックの運用も引き続き可能であるが、標準装備として本機専用に再設計された新型エールストライカーが用意されている。この新エールストライカーは、もちろん他のストライカーパックシステム対応機にも装備可能である。ストライカーパックシステムを装備したダガー系列のモビルスーツとの連帯が想定されていたが、本機の試作ロールアウトは量産モビルスーツとして初めて同システムを実装した105ダガーの制式配備に一足先駆けての事だった。
関連項目[]