ミラージュコロイド (Mirage Colloid) は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』及び『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場する架空の物質、及びそれを利用した軍事技術。
注意:以降の記述で物語に関する核心部分が明かされています。
概要[]
ミラージュコロイドは、可視光線や赤外線を含む電磁波を遮断する特殊なコロイド状の微粒子であり、また、このコロイドを磁場で物体表面に定着させる事で、電磁的・光学的にほぼ完璧な迷彩を施す事が可能なステルス機能をそう呼ぶ。
地球連合軍、ザフト軍を問わず研究、開発が進められ、地球連合軍初のMSであるG兵器の1機ブリッツにより初めて実戦投入可能なレベルで実現された。また、G兵器以来MSの標準装備となっているビームサーベルも、この技術によってビームを刀身状に形成している。
その他にも、フォビドゥン及びその他系列機が装備する対ビームエネルギー偏向装甲「ゲシュマイディッヒパンツァー」や、自機の残像を放出した粒子に投影し敵を撹乱するデスティニーのジャミングシステム、同じく放出した粒子を媒介に敵機の電力を吸収するガンダムアストレイゴールドフレーム天の「マガノイクタチ」、更に同じく粒子を媒介に敵の電子機器にコンピューターウイルスを送信するゲル・フィニートの「バチルスウェポンシステム」といった派生技術が存在する。
欠点[]
理論的には完璧に近い隠密性を持つミラージュコロイドだが、それもあくまで静止状態に限ってのことであり、足跡や航跡など外部への影響や、それに伴って発生する音まで消去するわけではない。かといって音の無い真空の宇宙では完全というわけではなく、移動の際はスラスター噴射によってノズル周囲の粒子が吹き飛ばされ熱紋・電磁波の秘匿が不可能となるため、ガスなど熱を発しない推進剤の使用や、慣性移動などの手段を取る必要がある。また、電力消費量も大きいため長時間の使用は出来ず、フェイズシフト装甲との併用が不可能となっている。
ユニウス条約締結以降[]
C.E.73年に施行されたユニウス条約によってミラージュコロイドの軍事利用は禁じられ、本来のステルス用途の他、その他関連技術の一切が封印された。しかし実際は口約束程度の効力しかなく、水面下ではステルス機能を搭載した特殊艦やコロニーなどの巨大目標を対象とした大量破壊兵器、その他何らかのコロイド技術を用いた装備を有するMSなど、連合・ザフト問わずこうした条約違反の兵器が横行する有様であった。
ミラージュコロイドを装備した兵器[]
- 地球連合軍
- GAT-X207 ブリッツ
- GAT-X207SR ネロブリッツ
- GAT-S2R/Q NダガーN
- GAT-X252 フォビドゥン
- GAT-X252 フォビドゥンブルー
- GAT-706S ディープフォビドゥン
- GAT-707E フォビドゥンヴォーテクス
- TS-MA02 メビウス(SEED X ASTRAYのみ)
- ガーティー・ルー
- ザフト
- ZGMF/TAR-X1 ジン戦術航空偵察タイプ
- AMF-103A ディンレイヴン
- ZGMF-X11A リジェネレイト
- ZGMF-X42S デスティニー
- ZGMF-X56s/θ デスティニーインパルス
- ジェネシス
- オーブ連合首長国
- MBF-P01Re ガンダムアストレイゴールドフレーム天
- その他
- NMS-X07PO ゲル・フィニート
ミラージュコロイド・デテクター[]
ミラージュコロイド・デテクター(Mirage Colloid Detector) は、『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』に登場する架空の装置。
ジャンク屋組合が開発したミラージュコロイド専用のレーダーであり、ミラージュコロイドそのものを探知するよう製作されている。これにより、それまでほぼ不可能であったミラージュコロイドが展開された機体の探知が可能となった。ただし、「ミラージュコロイドを使用していることがわかる」程度であり、使用している機体の正確な位置までは特定できない。
このシステムが開発された以降は、ミラージュコロイドを装備した機体のステルス機能も完璧では無くなった。
このページには、クリエイティブ・コモンズでライセンスされたウィキペディアの記事が使用され、それをもとに編集がなされています。使用された記事はミラージュコロイドにあり、その著作権者のリストはページの履歴に記録されています。 |