半分の月がのぼる空急性のA型肝炎にかかり若葉病院へと入院することになった戎崎裕一。最低でも二ヶ月の安静が必要と医者には言われたものの、一日横になっていなければならないような症状ではない彼にとって、これと言った娯楽のない病院での生活は退屈以外の何物でもなかった。ある日、より重篤な病を抱えた患者が入る「東病棟」へと興味本位で赴いた裕一であるが、そこから戻る際に見かけたのは見慣れぬ同世代の女の子、秋庭里香。病院の看護婦谷崎亜希子から彼女の話し相手になるよう頼まれた裕一であるが、彼女との出会いが周囲の人間も巻き込んで彼の運命を大きく変えていくことになる・・・・ | |
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