指揮車は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』シリーズに登場する、架空の軍用車両。電気自動車である。固有の車名は不明であり、「指揮車」とはあくまで設定書に付けられた呼び名である。
車両解説[]
アンドリュー・バルトフェルドがザフト地上軍時代に使っていた6輪の2人乗りオープンカー。文字通り、バルトフェルドが部隊の陣頭指揮に用いていた車両であるため、関連の書籍、ムック、設定書ではこの名で紹介されている。しかしその後、ザフト軍の基地施設等で全く同型の車両がフィールドカーとして多数使われているシーンが登場し、呼称にそぐわない存在となってしまった。
座席がバケットシートになっていないにも関わらずドアは無い。戦時中のこうした車種にしばしばドアが無いのは、空襲が来たらすぐ乗り捨てて逃げられるためであるが、本車が地球軍航空機からの空襲を想定して設計されたかどうかは定かでない。
座席後部は荷台になっている。バンパー部に牽引用のフックが1対2基ある。バルトフェルドの車体のボディはサンドイエローだが、その他のものはグリーンに塗装されている。速力は明らかにされていないが、メディアワークス刊データコレクションの解説によれば、バクゥの巡航速度について行けるだけのスピードは出るという。
“砂漠の虎”バルトフェルドのモデルの一人が“砂漠の狐”エルヴィン・ロンメルであるため、本車両のモデルも又、ロンメルが砂漠で乗り回した愛車キューベルワーゲンということになる。が、ドアとバケットシートを持たない点、フロントガラスを真ん中で縦二分するサン、左右のフェンダーとラジエーターグリルで3等分されたフロントパネル構造、また一般用のグリーンの車体や運用方法等はソビエト版ジープGAZ67Bを踏襲している。
劇中での活躍[]
自らモビルスーツバクゥやラゴゥを駆って出撃することもあるバルトフェルドだが、指揮に専念する場合は、この車両で戦域を動き回っていた。
関連項目[]